あなたにとっての「自由」とは?
「自由に生きる」とか、「自由に働く」とか。とっても響きの良い言葉なんですよね。
私たちは、意識的にも無意識的にも、何かしらに縛られた状態で生きています。それら全てが悪いということではありません。
1時間が60分であるという縛りがあるからこそ、世界がそれに従って動いている。この縛りがないと秩序がなくなるし、別の意味のストレスが生まれてくるからです。
ここでいう「自由」とは、いわば「全てのことを自分で選ぶ自由」とでも言えるかと思っています。
私は、個人起業家の方のためのWebサイト制作や、起業コンサルをさせていただいていますが、すべての方が起業によって「自由」を得るべきかというとそうではないと考えています。
フリーランスになることで、私は自分の時間の使い方を自分で選べる生活を手にしました。
ドキドキしながら朝を迎えることもなく、通勤電車に揺られることもなく、一定時間拘束されることなく仕事を進めることができるようになりました。
体調が不安定な体質なので、自分の調子に合わせて働くことができるのは本当にありがたいと思っています。
反面、全てを自分で決めなければいけないというプレッシャーのようなものも感じています。
会社勤めをしていた頃は、ため息をつきながらオフィスに入ったとしても、そこには確実に自分に与えられた業務がありました。それを淡々と日々こなしていくことで、月一回きちんと収入を得ることができていたわけです。
フリーランスは当然ながら、自分が動かないと業務すら発生しません。収入も0です。
自動化して収入を得るといった方法も手法もありますが、その域に到達するには、それなりの努力や自分の資質との戦いが必要になることは否めません。
こういったことから、総合的に考えて、会社勤めをしている方が気持ちに余裕があるのであれば、それも一つの自由の形だと思っています。
フリーランスになるには
フリーランスになるのって、本当に簡単です。
ズバリ!「開業届」を提出するだけだから。
でも実際には、開業届を提出するまでの道のりに試行錯誤することになるんですね。
そのためには、ただ単に「何をやろうかなぁ・・・」と考えているだけではダメです。
自分探しの旅をしている時間を楽しみたいのであれば良いですが、どうせなら実務を兼ねて自分探しすることをおすすめします。
そして、フリーランスになるまでの「ロードマップ」をつくってみてください。
何をするか? 何ができるか?を決める
まず初めに、自分が何をするか?何ができるかを考えなければなりません。
今までの仕事の経歴や、日常生活の経験の中から。また、何か特別な資格試験や技術習得したことからピックアップするのが通常です。
ただ、ここで気をつけたいのが、「こんなことで稼げるのかな?」という疑問は一旦置いておくことです。
自己肯定感が低い方や、経歴や経験の年数に乏しい場合、考えているうちに諦めてしまう方向に行きがちだからです。
自分を客観視することは大切ですが、必要以上に過小評価してしまうことで機会を逃してしまうのはとてももったいないことです。
誰のために、それをするのか?
自分ができそうなことを見つけたら、当然ながら、それを誰に提供するのかに着目していくことになります。
誰に、どんなことをして差し上げることができるのか?
「ペルソナ」とか「ターゲット」とかいう言葉をお聞きになったことがあるかもしれませんが、まさにここを定義づける必要があります。
誰に、どんなことを提供するか?どんなふうに提供するか?
どんな悩みを解決してあげられるかを、とことん深堀りしていきましょう。
同じサービスを提供している人を知る
他の誰もやったことのない、革新的なサービスや商品を生み出すことができたら・・・。
どうだと思いますか?
もしそんなものを生み出すことができて多くの人に広まったら、ものすごい売上になりそうですよね。
けれど、現在のこの便利な世の中でそれを生み出すことは非常に難しいです。
それから、もしあったとしても、フリーランスのあなたがそれを売ろうとすると、ギャンブル的要素が強いことになるのがお分かりになるでしょうか?
誰も目にしたことのないサービスや商品は、本当に多くの人が求めているものなのか知ることができません。
たまに、大企業がドン!とこれまでにないサービスを展開したりしますが、それですらきちんとした市場調査の基に準備を重ねてオープンにされているのです。
フリーランスがすべきは、自分がやりたいと思っているサービスと、同じようなことをしている人を知ること。
そして、細かくそれらをリサーチすることなのです。
自分の立ち位置を知ることから
ここまで、①「自分」②「誰か(未来のお客様)」③「他の人(同業他社)」に対してのリサーチを進めてきたとします。
さらに、当然ながらあなた自身のサービスや商品を具体的に作り上げていく段階に入ることになります。
もしかしたら、サービスや商品をどうするか?の方が気になる。どうやって作ったらいいの?と思われたかもしれません。
この部分は、上の①~③によってそれぞれ変わってくるんですね。
つまり、この3つをどれだけ明確にするかで決まってきます。そのためにも、常に自分の立ち位置を知る必要があります。
ご自身ですべて分析し、明確化し、売り出してみるという方法もありますが、具体的な行動に移すことは難しいことがほとんどです。そのため、起業アカデミーや起業コミュニティ、個別コンサルといったものが存在するんですね。
これらは学びであると同時に、ご自身への「投資」となります。
上手に活用して、自分らしい働き方を実現していただければと思います。